福祉で働く皆さん。お疲れ様です。
さて質問です。
『障害者施設を辞めたい理由は?』と聞かれたら、どう答えますか?
以下の6つが僕の答えです。
- 利用者への虐待
- 宿直が辛すぎた
- 法人が無くなる不安
- 劣悪な人間関係
- 頑張っても報われない
福祉未経験から障害者施設の職員として入職した僕。
毎日、利用者さんとの関われることに喜びを感じ、充実していました。
しかし『施設の方針』・『先輩職員の行動』に少しずつ違和感を抱きます。
そして39歳の時、3年務めた施設・法人を退職。
辞める前後は利用者さん、お世話になった上司・仲間と離れるのは悲しかったです。
でも自身・家族を考えると退職して正解でした。
今回は自身の経験を基に、『障害者福祉を辞めたい』と思った理由を6つ紹介します。


どうして?障害者施設を辞めたい理由
障害者福祉施設を辞めた理由を6つ紹介します。
ひどすぎる利用者への虐待。このままだとオレも加害者に

おめーはオレの言うことが聞けねーのか!?
こんな感じで、僕が勤めた障害者福祉施設の管理者は、利用者さんを虐待しています。
※利用者さんは40代~50代の男・女合計10名。
- 食事を取り上げる
- 暴力(ビンタ・蹴る)
- 大声で怒鳴る
- 「あだ名」で呼ぶ・「おめー」と罵る
虐待を訴えたら報復が怖い僕には、虐待を止める勇気はありません。
でもこのまま施設に残ってたら、路頭に迷う未来しかないのもわかっています。
- 僕を含む職員が濡れ衣を着せられる
- 調査で更に虐待が発覚する
- 悪評が広がる
- 施設・法人が潰れる
- 転職が不利になる
- 路頭に迷う
『僕が路頭に迷ったら家族が不幸になる』・・・。
これが障がい者施設を辞めたいと思った1つ目の理由です。
宿直辛すぎ。2日前からテンションダダ下がり
僕が務めた障害者福祉施設は1ヶ月に1~2回の宿直があります。
たった2回ですが、あまりに辛くて宿直の2日前から、ため息が止まりません。
- 宿直なのに全然寝れず、もはや夜勤
- 重度利用者さんのトイレ・食事対応
- 翌日は半日勤務。眠くて死にそう
- 手当はたったの6,000円
- 予定は完全無視でシフトを組まれる
A型職員の僕にとって、重度知的障害者さんの対応は戸惑いの連続です(学ぶこともたくさんあり)。
更にミスのたびに陰口・嫌味を言わるのが辛すぎました。
虐待職員との関わりは、ストレスの原因にもなりつつ、手当はたったの6,000円。
これが辞めたいと思った2つ目の理由です。
毎月850万円の赤字で施設・法人解体の危機!

この法人に未来はない。
君も早く退職した方がいいぞ。
ある日、上司に言われた僕。
職員の9割がクズという僕の職場で、所長(上司)は温かみのある貴重な存在でした。
その上司が「早く辞めろ」というのです。
- ライバル法人に仕事を取られた
- 利用者の虐待
- 毎月800万円の赤字
ライバル施設に仕事を取られた影響は大きく、年間600万円のプラス赤字。
もともとの赤字と合わせて、毎月850万円のマイナスは損失が大きく、利益は減るばかりです。
『この施設は赤字続きで潰れる・・・』これが辞めたいと思った3つ目の理由でした。
職員の9割は社会不適合者。ドロドロしすぎの人間関係

この施設・法人ってろくな職員がいないだろ?
入社3日目にして先輩に言われた言葉がこれでした。
確かに僕の施設・法人職員の9割はコミュ障のクズ。
だからドロドロした人間関係の中で働かなければなりません。
- 世間知らずの主婦が立ち上げた法人
- 施設トップが他人に興味なし
- 他業種で就職できない人間の受け皿
ただの主婦が立ち上げた法人なので、社会不適合者が集まり、クズ職員が生まれます。
ちなみにクズ職員は絶対に辞めません。
- 黙っていても昇級する
- 居心地がいい
- 他に働き口がない
- 社会で通用しないと分かっている
9割のクズに対し、1割の良い職員は『この施設・法人は務める価値がない』と肌で感じて辞めていきます。
『クズ職員』と一緒に働けない』これが辞めたいと思った4つ目の理由です。


頑張りが評価されない
入職当時、知恵を絞って職場を良くしようと努力した僕。
※大きかったのは僕以上に良くしようとした上司の存在。
しかし評価されないばかりか、クズ職員に排除されそうになって以来、頑張るのを辞めました。
- 虐待を正当化された
- 嫉妬される
- クズ職員たちの団結力が強すぎた
おかしいと思いませんか?
正しい職員が徹底的に叩かれるんですよ!
施設は今も虐待を正当化し運営しています。
『頑張りが評価されない職場は退職すべき』これが僕が辞めた5つ目の理由です。
残業代・休日手当てが0円なんてふざけてる

今月モニタリング会議よ
と僕に告げる女所長。
『支援会議』・『モニタリング会議』など、障害者福祉は会議がつきものですが、残業代は一切出ません。
一切出ないのに2時間拘束はザラ。
他にもタダ働きの例が3つあります。
- 利用者さん向け休日レク
- 年1回の引率旅行
- 施設祭りの準備
しかも上記は強制参加。
レク(レクリエーション)が終わったら施設に戻り、業務日誌を仕上げなければ帰れません。
『強制的に休日を奪われることに嫌気がさした・・・』
僕が障害者施設を辞めた最後の理由です。


【まとめ】上司もオレも施設を辞めた
僕が障害者施設を辞めた5つの理由の紹介でした。
毎日利用者さんと楽しく仕事をすることが、僕にとって大きな喜びでした。
また、利用者さんにたくさんのことを教わり、人間的に成長したのは事実です。
しかし、宿直をはじめとする施設の運営方法・人間関係に嫌気がさし、退職となりました。
39歳での転職は大変でしたが、今は新しい職場で良い仲間と仕事をしています。
結果的に退職してよかった。
これが僕の本音です。



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