この記事を読めば、A型事業所の面接で聞かれる内容がわかり、面接対策ができます。
- 福祉未経験の人が面接に合格するコツ
- 質問内容
就労継続支援A型事業所への就職を検討している30代男性に、「社会福祉法人」の就職面接で質問されることを教えます。
【A型事業所の面接で僕が質問された内容】
- 福祉の経験はある?
- 仕事で頑張りたいことは?
- 趣味は?
- 資格を取る予定はあるか?
- 現職を辞める理由は?
- 最後に作文
A型事業所への転職を希望するアナタは、面接対策をしていますか?
社会人になってからずっと福祉畑で働いてきた人は、面接で聞かれることは想像できるでしょう。
しかし、僕のように「30代の未経験で福祉に転職する」というアナタは、「どんな質問をされて、どう答えれば良いかわからない」という人がほとんどですよね。
そこで今回は、A型事業所の職員である僕が、福祉の仕事に就いたことが無い30代の男性向けに、「障がい者施設の面接対策」を紹介します。
障がい者施設の面接で質問された事
僕が障がい者施設(A型事業所)の面接対策で聞かれた「5項目」の概要と、詳細を記載します。
【面接官】
- 理事長(70代男性)
- 副理事長(70代女性)
- 統括施設長(60代男性)
【質問1】福祉の経験はありますか?
福祉で働いた経験があるか必ず聞かれます。
経験を問われて返事をする際のポイントは以下の3点。
- 無いなら無いとはっきり答える
- 未経験でもメンタルケアの実績があれば伝える
- 必ずプラスの言葉で回答する
30代の僕は「経験・資格不問」と書かれていたので、福祉経験ゼロにも関わらず、A型事業所の求人に応募しました。
しかし面接官の統括施設長は

福祉職の経験はありますか?
と平気で聞いてきます。
一瞬「え!?オレ福祉の経験なんてないよ。ってか未経験でも大丈夫って求人に書いてあったじゃん」と焦りました。
ですが、「今までの仕事で活かせることがあるはずだ」と、前職でのお客さんのメンタルサポート業務を思い出しこう答えたのです。
- 福祉の経験はありません。
- しかし以前の仕事でお客様のメンタルサポートをしていました。
- 過去の経験から利用者さまに貢献できると考えています。
経験はないけど、サポート業務の実績があるから、きっと役に立つ!と福祉以外の経験をプラスの言葉で締めくくったのが、好印象となりました。
【質問2】福祉職員として頑張りたいことは?
「頑張りたいことは?」に対する回答結果として以下の4点を盛り込みました。
- 職務として頑張れることを述べる
- 目標をもって仕事をする職員だと説明
- 旬の話題を盛り込む
統括施設長の男性から、「当法人に就職して頑張りたいことを教えてください」と聞かれた僕は、以下の3点を回答としました。
- 利用者との積極的なコミュニケーション
- 職業指導員として利用者の将来を考えた対応
- 来春完成予定のグループホームにも関わりたい
グループホーム建設については、

ホームページを見てくださったんですね
と理事長から好印象の評価を受け、採用に結び付きました。
障がい者施設の面接は「旬の話題」を盛り込むだけで、採用確率がアップしますから、ホームページにくまなく目を通してください。
【質問3】趣味はありますか?
「趣味は?」という質問も来ます。面接で趣味を聞かれる理由は簡単です。
- 息抜きできる手段を持ってるか?
- 職員同士の話題に入れるか?
「趣味は?」の質問に対する正解はなく、アナタの趣味を素直に述べればいいだけです。
ちなみに僕はこのように答えました。
- プラモデル作り
- 電車で子供と出かける事
- ドライブ

僕同様、お子さんがいらっしゃる方は、「子供と一緒にできる趣味」を述べると、好印象です。
更に、面接の場の雰囲気が和んで緊張が解けるので、趣味は必ず答えてください。
【質問4】福祉系の資格を取る予定は?
「資格」、「経験不問」の求人でも、「資格を取る意欲」は問われます。
「今後資格を取る予定はありますか?」という質問に対するポイントは以下。
- 資格を取る予定であると伝える
実際、福祉の資格を持っていない僕に対して、統括施設長は「これから資格を取る予定はありますか?」と質問してきました。
ここでの正しい回答は以下です。
- 「福祉の資格は持っていませんが、現在社会福祉士の資格取得を目指して勉強中です」
とにかく意欲的な態度を見せることが重要。

「無資格でも応募可能と書いてあったので、資格を取る予定はありません」と答えて、不採用にならないようにしてください。
【質問5】なんで福祉に転職するの?
転職理由を答える際のポイントは以下。
- なぜ30代で障がい者施設の職員になりたいのか?

僕の転職理由は、「現場の意見を取り入れない社風に嫌気がさした」でした。
しかし、「意見を取り入れてくれない」というだけだと、印象が悪いので要点を4つに絞り回答。
- 「障がい者のサポート業務をやりたい」と提案した
- 「障がい者のサポートは無理」と会社に却下された
- 自分のやりたい職場に移ることを決意
- 御社の求人が目に留まり応募した
相手の気持ちを読み取って的確なアドバイスや提案をする事に慣れていたものの、正直採用されるか不安でした。
「職種が違うから採用は難しいかもな」と諦めつつ応募した結果の内定だったので、本当にうれしかったです。
ちなみに以下の回答は100%不採用。
- のんびり仕事できそうだから
- ノルマが無いから
このようなネガティブな退職動機は絶対にダメ!

とにかく「ポジティブな志望動機」を忘れないでください。
面接だけじゃない。作文もある!
障がい者福祉施設は、面接以外にあるお題に対する「作文を書きなさい」という法人が多いです。
ここでは、僕が提出した作文の内容を紹介します。

【作文のお題】利用者の支援で最も大切な事って何?
「職業指導員として、利用者の支援で最も大切な事は?」というお題の作文があり、以下をポイントに作文を考えました。
- 積極的なコミュニケーション
- 利用者から学べることを探る
- 利用者が描く将来像を考える
作文が苦手というアナタは、難しく考えなくても大丈夫。

「アナタが利用者だったらどんな対応をしてもらいたいか」を思うままに書けばいいです。
障がいの特性上、A型事業所の利用者は職員に対して積極的にコミュニケーションをとってくれますが、「利用者主体」を忘れたらダメ。
利用者はみんな素直で明るい人たちばかりですから、アナタの真剣な対応に必ず答えてくれますから、時には「諭す」ことも必要です。
A型事業所の面接と質問のまとめ
障がい者福祉施設のA型事業所の「面接対策」は以下です。
【面接で伝えること】
- 利用者とのコミュニケーションをアピール
- 旬の話題に関わることを伝える
- 趣味を持っておく
- 資格取得の予定がある
- ポジティブな退職理由
【作文対策】
- 利用者から学べる事
- 利用者の将来を考える
就労継続A型事業所の面接は、無資格、福祉未経験でも「利用者とコミュニケーションがとれるか」と「プラス思考」が重要。
※ただし、ちゃんと面接対策をしなければ、間違いなく不採用。
しかし、面接に臨むアナタが、「どれだけ自分をアピールしながら利用者の事を第一に考えらえるか?」を常に頭に入れて面接に臨めば、必ず採用されますので、最後まで諦めないでください。
見学対応については以下をご覧ください。
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