高校卒業後の進路に悩むあなたに『高卒と大卒の違い』を説明します。
- 給料・年収・生涯賃金
- 就職先の規模
- 求人数
- 転職時の採用率
- 仕事内容
「高卒と大卒は全然違う」
これは高校を卒業して22年間、20人以上の大卒社員と一緒に仕事をして感じたこと。
『給料が低い』・『転職先が少ない』が高卒の実態です。
「大学に行っとけばよかった・・・」と30歳を過ぎて後悔しても遅いですよ。
お金・生活を考えると30歳過ぎて「大学」に行くのはあまりにも無謀。
今回は『高卒』と『大卒』の違い、メリット・デメリットの紹介です。



「高卒」と「大卒」5つの違い
高卒と大卒の違いを5項目に分けて説明します。
『高卒』は年収・生涯賃金が『大卒』」より少ない
初任給に50万円弱の差。
高卒と大卒の大きな差は年収(ボーナス含まない)です。
※月給ベースで考えても高卒と大卒では約4万円もの差が・・・。
初任給の時点で高卒は大卒より不利。
昇給するにしたがって初任給の差はどんどん広がっていきます。
【体験談】課長の車がボロボロのマーク2だった件
工場に勤めて驚いたのは、上司の車がみんな古くてボロボロだった事。
僕が入社したのは平成10年(1998年)、課長の車は昭和63年式のマーク2ですよ!
「もう10年乗ってる」と笑顔で語ってくれますが、課長クラスでも最新の車を買えないほど給料は低かったです。
後で聞いたら係長で手取り『20万円』、課長は『25万円』だとか。
やっぱり高卒で就職すると、「車も買えないほど給料が少ないんだ」とはっきりわかりました。
『高卒』は中小企業、『大卒』は大企業へ就職
- 高卒 = 中小企業
- 大卒 = 大企業
つまり高卒が大企業で働くのは無理ということですね。
高卒から才能を見込まれて本社勤務になる人材は稀です。
高卒は『安く使える労働力』くらいの価値しかありません。
また高卒は『大卒求人』に応募できないので、必然的に大卒が有利になります。
『大卒求人』に高卒が応募しても、書類選考で間違いなく落とされるので、気を付けてください。
【体験談】大卒しか味わえない大企業就職の安心感
僕のいとこは愛知県豊田市のトヨタ本社に務めています。
さすがに世界のトヨタだけあって、給料はかなりいいらしく、豊田市にマイホームを建てたとか。
しかし、トヨタ勤めのいとこと対照的に、毎月20万円の給料をもらいながら福祉で働いている僕。
仕事は充実していますが、やっぱり大企業トヨタのような一生食っていける会社は、安心感が違います。
大企業に就職したいとこを思い出すたびに「勉強して大学出とけばよかった・・・」後悔が募ります。
求人数は高卒より『大卒』が多い
- 高卒 約18,000件
- 大卒 約58,000件
内閣府の資料を基に高卒と大卒の求人数を比較すると、
転職市場は圧倒的に『大卒有利』
平成2年から平成14年のデータを見ても明らか。
しかも平成12年を境に、高卒と大卒の求人数に約40,000件の差があります。
就職内定率は大卒より『高卒』が高い
- 高卒 100%
- 大卒 97.5%(4月1日時点)
高卒の就職内定率は100%。大卒も97.5%と高卒とほぼ変わりません。
しかし、10月1日時点での大卒就職率は76.1%、つまり高卒より30%弱低いことがわかります。
大卒の就職内定率が高卒より低い理由はあります。
遊び目的で大学進学をするから。
つまり適当に大学に入学した結果、卒業時期になっても就職が決まらない・・・。
だから高卒より大卒の就職内定率が低いのです。
【体験談】大卒なのに就職先が工場しかない友達
「進路どうしようかな~」と言いながら毎日遊び歩いていた大卒の友人。
大学生ですから時間を持て余してるんですよね。
「お前は毎日遊べていいな」とうらやましがる社会人の僕を尻目に、友人は大学をさぼるようになりました。
そんな友人から「就職先が見つかんね~」と相談を受けた僕。
結局、就職先が見つからず友人はフリーターになりましたが、ろくに稼げないと悟ります。
そして大卒の友人が就職したのは地元中小企業の工場。
「将来を見据えて大学に行かないと意味がない」とわかった出来事でした。
仕事内容が違う
高卒の就職先は製造業がメイン。
製造業に求められるのは『機械ができない作業要員』です。
順位 職種 求人数 1 製造業 140,080 2 卸売業,小売業 52,920 3 医療,福祉 43,138 4 運輸業,郵便業 29,775 5 宿泊業,飲食サービス業 25,546
高卒は工場・運転手・飲食店といった機械化できない作業を補う仕事が中心。
ですから何年働いても、他業種で役立つスキルは身につきません。
高卒とは対照的に大企業が名を連ねるのが大卒の就職先です。
求人数の資料がないため人気順にベスト5を紹介します。
順位 企業名 1 ソニー 2 味の素 3 富士通 4 サントリーグループ 5 トヨタ自動車
どれも日本を代表する大企業で安定している会社ばかり。
仕事内容は『企画』・『立案』など考える力が中心なので、他業種に活かせる仕事が中心です。
【体験談】高卒はブルーカラー。大卒はホワイトカラー
薄汚い作業着を着たブルーカラーの僕(高卒)と、スーツ・Yシャツで仕事をするホワイトカラーの社員(大卒)に大きな違いがあります。
同じ職場でも、薄暗い工場で朝から晩までパートのおばちゃんと、仕事をするしかない高卒の僕。
そんな薄暗い工場で仕事をする僕と対照的に、事務の女の子と楽しそうに仕事をする大卒社員。
いつの間にか大卒社員と事務の女の子は付き合っていて、工場勤務の僕には女の子と付き合う機会はありません。
ブルーカラーの高卒とホワイトカラーの大卒は、仕事内容だけでなく、恋愛にも差がありました。
高卒と大卒の「メリット」・「デメリット」
高卒・大卒のメリットとデメリットを紹介します。
高卒のメリット・デメリット
18歳から社会人として仕事を始める高卒と、大卒と比較してのメリット・デメリットです。
- 大卒より早く社会を学べる
- 18歳からお金を稼げる
- 大卒ほどのスキルはいらない
- 高校・先生が就職活動を助けてくれる
- 30過ぎると大卒に抜かれる
- 出世が難しい
- 大卒求人に応募できない
- 高卒だと取れない資格がある
- 大卒と能力の比較される
- 就職先は製造業・サービスが中心
- 大卒と比べて給料が低い
22歳までは社会の先輩として大学生より有利に立てる高卒。
しかし、23歳を過ぎると大学生と比較され、能力が低いと抜かされます。
また高卒だと受験できない国家資格もあるので、資格取得前提の職場には就職できません。
【体験談】出世しても課長止まりな『高卒の友達』
3年前に係長になった友人の話です。
彼は僕と同じ千葉県内の高校を卒業し、自動販売機の補充員として飲料メーカーに就職。
人当たり・要領の良さを買われて、本社勤務になりましたが、そんな彼がと愚痴をこぼしました。
「出世しても課長止まり」
部長以上の役職に就けるのは『大卒だけ』と会社の規定で決まっているとか。
「オレも大学出ておけばよかったかな~」と会うたびに言います。
大卒のメリット・デメリット
- 高卒より初任給・給料が高い
- 大卒求人に応募できる
- 出世できる
- 考える・開拓する業務を与えられる
- 転職に活かせるスキルが手に入る
- 仕事の能力が問われる
- 高卒の先輩にこき使われる
- 高卒より学費がかかる
- 転職活動は自力
- 目的なく大学に通うと就職できない
- 奨学金返済(借りてる人は)
奨学金を使って大学に入学すると、返済しなければなりません。
また就職すると、高卒の先輩社員より下に見られます。
しかし高卒だとできない『大手企業への就職』、『初任給の高さ』・『能力を発揮できる職場環境』は大卒しかできません。
【体験談】大卒でも仕事できないヤツがゴロゴロいる
現在僕が働いている福祉法人の大卒社員はクズばかり。
大卒の就職先の一つに挙げられる福祉。
求人が多く優秀な人材が集まる反面、人間性に問題がある大卒社員が多く集まる職場です。
- 目的なく大学に行った
- 他人を敬う気持ちがない
- 協調性がない
こんな人間が大学を卒業しても、ろくな仕事ができません。
僕が務める社会福祉法人の大卒社員は、「お前、本当に大学行ったの?」と疑いたくなるクズ野郎ばかりです。
【まとめ】後悔する前に大学に行け。無理ならスキルを磨け
『高卒と大卒の差』は就職して年齢を重ねるごとに大きくなります。
高卒が転職する際に問われるのは『素直に仕事をする姿勢』・『状況報告』の2点。
一方で大卒で問われるのは『企画力』・『立案能力』です。
つまり高卒は都合のいい労働力でしかありません。
『給料がたくさんほしい』・『安定企業で働きたい』と少しでも思うなら、大学に行ってください。
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